NPO法人どうぶつ村
私たちは、人と動物が共生するためのルール作りの基盤を作り上げていきたいと考えています。
 
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 平成15年6月、ある裁判で賠償命令の判決がでました。
__野良猫へのエサやりは違法__神戸市内である家族が、エサを与えたので野良猫が集まり糞尿による悪臭被害を被ったなどとして、近隣住民4人を相手に損害賠償を求めた訴訟の判決が神戸地裁でありました。裁判官は、糞尿被害について「受忍限度を超え、違法」として、隣家の夫婦に40万円の支払いを命じました。判決は、夫婦が原告の女性が猫嫌いなのを知りながらエサを与えたと指摘し、「特に都会においては、他人に不快感を与えないようにする配慮が求められる」としています。この野良猫へのエサやりによる近隣住民のトラブルは、極めて日常的なことであり、今回の判決を経てこの問題は「エサやりは悪」の方向に向くのではないかと思われます。

 近年、都市部では根っからの野良犬は完全に駆逐されました。見かける犬のほとんどは迷い犬ですが、一部の山間部や別荘地では飼い犬が捨てられ野犬化し問題になっています。犬の場合、群れをなして人を襲う危険があるためあえてエサをやる人はいません。
 ところが、野良猫は都市部でもしっかり適応し人にも馴れ、ときにはかわいいしぐさも見せてくれます。外で暮らす不憫な猫たちに、情も情けもあるならばエサのひとつもやりたい気持ちはわかります。しかし、無分別にエサを与えたのでは不憫な猫がまた増えてしまいます。ある人が言っていました。犬や猫を動物園で見るようになったら人間もおしまいだ、と。

 人と動物とが調和して生きるのが共同体というもの、そのなかで自然を忘れず自然を活かし守る知恵を我々人間は持っています。動物が住めない環境に人間は住むべきではないでしょう。きちんとルールをつくって、人と猫の共存の道を探るべきです。全国的にはまだまだ一部ではありますが、野良猫を「地域猫」として市民権をあたえ、試行錯誤でいろいろな取り組みを行っている地区もあり、また助成金を出して不妊・去勢手術を推進している自治体もあります。
この世は、宇宙船地球号。乗組員みんなで仲良くやっていきたいものですね。
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