どうぶつ村は人と動物が共生するためのルール作りの基盤を作り上げていきたいと考え、福岡市東区を拠点に
地域ボランティア活動やドッグランの整備を進めております。

理事長エッセイ ドッグラン伝道話し 「ワンワン伝道」Part6

“間もなくナイター始まる”

この地、博多の森ドッグパークには三箇所の「伝道場」と呼ばれるオフリードゾーンがある。
しかし他のドッグランに見られるような、犬種や大きさの大小で遊び場所を分別する看板は無い。
『大きさで分けて欲しい。』『しつけの程度で分けたほうが。』『パピークラスの遊び場を』という声は過去多く聞かれたが、スタート時は現在の第1伝道場しかなく真ん中で区切った時期もあった。
人とイヌとの共生関係は原始時代にはすでにあったといわれている。
それだけ長い共生関係なのに人はイヌのことに関しての知識は決して豊かではない。
これは人がイヌを共生相手としてではなく、狩であり番犬や使役としての道具としてしか扱いをしなかった歴史がそのような関係を作り上げてきたと言える。
また集団的行動や徒党を組むと“野犬の群れ”としてことごとく捕獲されてきた。
集団として遊ぶ素養は持っていてもことごとくその芽を人が潰してきた。
集団で遊ぶことの楽しさを知らなかったイヌが目覚め始めたのは、日本ではここ15年ほどの歴史でしかない。
人ですらイヌたちが集団で楽しく遊ぶ様を見て、嬉しく思う気持ちに成れたのはドッグランのような施設が出来てからである。
イヌのことを理解できないで分別することは、単なる危険防止のための区分けでしかなくイヌの気持ちを充分に理解しているとは言いがたい。
初めて訪れた飼養者が『どこに入ったら良いのでしょう?』『第1からでしょうか?』と聞いてくる方が多い。
基本的なしつけさえ出来ていればイヌの身体のサイズ、年齢、訓練の度合いには関係なく犬達は遊べる、見事にそして器用に。
特に5〜6ヶ月のパピークラスは犬種大きさに関係なく見事に遊びに夢中になれる。
その関係は成犬になっても続く。(Part5のドーベルとボストンの写真のごとく)
来月になるとナイターがいよいよ始まる。
昨年のナイター開催時の犬達の元気なこと。
走り回りジャレ合い、見ていた飼養者の『夜、コンビニ前に集まる中学生のようですね』この言葉がまさしくぴったりはまるような光景であった。
今年もナイターが楽しみである。

 
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