どうぶつ村は人と動物が共生するためのルール作りの基盤を作り上げていきたいと考え、福岡市東区を拠点に
地域ボランティア活動やドッグランの整備を進めております。

理事長エッセイ ドッグラン伝道話し 「ワンワン伝道」Part4

2014年博多の森ドッグパークも6年を迎えた。

Part3に記載のごとく昨年5月のGW前半は3日間で101頭の来場を迎え驚いた。
年が明けて1月中程の日曜日に58頭、翌週が59頭と冬場であるにもかかわらず記録更新が続いたが、2月1・2日の土日は2日間合計で111頭。偶然にもワンワンワンの数に上る来場数であった。
現在の1日の来場数の最高記録は2月1日土曜の62頭であるが、多分に土筆が芽を出す頃には新たな記録更新は間違いないと思われる。
開場時間帯の中でワンコが40頭を越すと飼養者及び家族の数は60名を超える。 もちろん駐車場は満車となり、パーク前の脇道を100mほど先に行った公園駐車場をご利用いただくが、パーク前の歩道がやや広いので5〜6台はそこに置かれる方もあるがあくまでも歩道。ルールマナーはドッグパークと同様守っていただきたい。
ここ半年前から開場時間を3時間に定着させたことで、来場者の利用時間がうまく前後半と分散していることも増加の要因になっているが、新規登録も日によっては10頭を超える。
お初のワンちゃんは飼養者も合わせ興奮していることが多い。
そんな飼養者に私がいつも話をするのは「3〜4歳の子どもを行ったことが無い幼児園に連れて行ったと想定しましょう。知らない場所、知らない仲間の中で“遊んでごらん”と軽く押し出したとしたらどうでしょう?」 50人に2〜3人くらいは、どんな場所であろうと、初対面の子等の中であろうと、以前から知っていたかのごとく、生き生きと楽しく元気に遊べる子はいます。
しかしながら、ほとんどの子は親の後ろに隠れたり、部屋の隅で小さくなっていたり先生が手引きしてあげないと遊べないはずです。
イヌも人間も同じです。「うちの子は大丈夫」とか「すでに経験済み」だとか、飼養者がご自分のワンちゃんを高評価し、信じてあげるのは大切なことですが、初めての場所や経験で嫌な目に会うことはワンちゃんも飼養者も避けるべきです。 まず、リードをつけたままパーク内を連れて回り、ここがどのような場所であるかを感じさせましょう。決して焦る必要はありません。
三箇所の伝道場の“ここなら大丈夫”と思える場所を選択し、リードをつけたまま入場し、場内にいる他のワンコたちに挨拶させ、そろそろ大丈夫と思ったらリードを離してあげましょう。
他のワンコに追われ逃げてきても抱き上げずに、貴方がイヌの目線まで腰を下げ膝の中でガードしてあげましょう。高く抱き上げてしまい、そこが一番安全だとワンコが感じたら他の仲間とは遊べないワンコになってしまいます。
最初は怖がっていてもアドバイスを受け、少し楽しそうに遊び始めたワンコを見つけ「ほら、成功しました。うれしそうに遊び始めましたね。」と声をかけ、こちらを振り向いた飼養者の“喜びに溢れた笑み”が私には一番嬉しいのです。

 
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