どうぶつ村は人と動物が共生するためのルール作りの基盤を作り上げていきたいと考え、福岡市東区を拠点に
地域ボランティア活動やドッグランの整備を進めております。

コラム(番外編)理事長エッセイ Part1
 2005年3月20日、おそらく福岡に在住する人にとって生涯忘れ去ることがないであろう福岡県西方沖地震、その興奮冷めやらぬ4日後の24日朝それは突然訪れた。

いつもの朝の風景として、朝食後私の目の前で元気に孫を背中に乗せたり好きなぬいぐるみでふざけていた愛犬『チャコ』が、一声"キャーン"という声と共にその場に倒れ、四肢を硬直・ケイレンさせ意識を失った。直ぐに駆け付けてくれた土岐村長と共に1階診察室まで運び、救命処置を行ったが蘇生かなわず急性心不全により他界した。
1週間後に亡くなった祖母(104才)の葬儀により、かろうじて重症は避けられたが、常に私の気配を伺っていた"甘えっ娘"の存在は私に軽いペットロス状況をもたらしている。
50kg.を超す大きな図体の割にやさしい性格は、どうぶつ村交流会やドッグランで人気者としてだけでなく、私にとっての犬に係わるイメージキャラクターとして今までで一番大きな存在だった。
スイカ・メロンが好きで真夜中の暗闇で何やら丸い物をぶら下げてウロウロする姿に、てっきり同居している猫の首でも噛み切ったのではなかろうかと、恐る恐るつけた電灯の下で、バツの悪そうな顔でメロンをぶら下げていた姿、盗み食いの常習犯で、天ぷら鍋の油を化け猫でもなかろうに半分近く舐め上げたり、ビニール袋のまま食べたものが、そのままオシリからズルズル出て来たり、ユニークな事件を頻発させていた娘だった。
交流会の中でも犬達の社交の場での仕切り役で、喧嘩早いミニチュアダックスに絡まれて頬に噛み付いた犬をぶら下げたまま、私に助けを求めてきたりと、温厚な性格で人にも犬にも好かれる人気者であった。

医療器具として、人間で使用するような電気ショックの設備があれば…。元保健体育の教師としての経験から蘇生マッサージをもっと手早く強くやっておけば…。と今にしてのタラ・レバばかりでペットロスによる後悔の念に浸ってしまいがちである。しかしながらこの経験を踏まえ、少しでも皆さんのお役に立てることがあればと、過去のペットロスの体験を交え、たまにこのコラムに【理事長のたわごと】として登場致しますので、今後共宜しくお願いいたします。
 
合掌・・・。

俗名「チャコ」 享年7才
(1998.4.11〜2005.3.24.)
ニューファンドランド ♀
 
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